「財産が少ない家ほど遺言でもめる」遺言相談現場でよく聞く悲しい話
「うちはそんなに財産がないから、相続で揉めることなんてないでしょ……」
こうおっしゃるご家族は、実はとても多いです。
でも、当事務所が相続相談を受けてきた実感として、
「財産が少ないほど、家族関係が壊れやすい」ケースが少なくありません。
この記事では、行政書士として遺言相談を多く手がける八咫烏行政書士事務所が、
「財産が少ない家」でなぜ相続がこじれやすいのか、その理由と対策をわかりやすくお伝えします。
「財産が少ない」と安心しやすいのはなぜ?
多くのご家庭は、以下のような思いを抱えています。
- 「預金もあんまりないし、家も古い」
- 「田舎の一軒家で、値段は高くないからどうにかなるでしょ」
- 「子どもたちも仲がいいから、話して決めれば何とかなる」
このような「財産が少ないから別に大丈夫」というまやかしのように思える安心感が、
遺言の必要性を先送りさせる最大のリスクです。
財産が少ない家ほど揉める3つの理由
① 「象徴的なもの」が一番大事だから
財産が少ない家ほど、
残る財産は「実家の家」「土地」「少額の預金」にあたりがちです。
これらは、金額以上に「思い出」や「親の面影」が詰まっているため、
「誰が相続するか」が、単なるお金ではなく『家族としての自尊心』や『親から愛されたかどうか』の象徴になりがちです。
そのため、
- 「私は介護した責任がある」
- 「次男だから、実家は当然俺が継ぐ」
- 「うちが一番親の面倒を見てきたのに」
といった感情が、極端に膨らみやすくなります。
② 「お互いの不満」が埋まりにくい環境
財産が多い家では、
- 不動産を現金化して兄弟間で分けやすい
- 保険金や預金で差額を調整しやすい
- 金融資産だけで決着をつけやすい
という強みがあります。
一方、
財産が少ない家は、分割方法が「はっきりと決まらない」ケースが多いため、
不満や不公平感が長く残りやすいのです。
たとえば、
- 実家を1人が相続し、残りの子どもは「何もなし」
- 少額の預金を均等に分けたが、介護した子は「見返りがない」
という構図は、のちに「あの時、親はちゃんと決めたのか」という不信に繋がりやすいです。
③ 「遺言がなかった」ことが、家族のすり合わせにならない
財産が少ない家ほど、
- 「みんなが知っていることだから、書かなくてもいい」
- 「うちは話し合えば何とかなる」
と思いがちです。
しかし、これが一番危険です。
親が亡くなってから、
- 「親はこう言ってた」
- 「あの時ああ言ってた気がする」
といった記憶の違いが、そのまま兄弟の主張となってぶつかり合い、
「遺言がなかった」ことが、家族のすり合わせの“道具”を失う要因になっています。
実際にあった遺言相談の現場での例
当事務所に相談に来られたあるご家庭では、
親の遺産は「実家一軒と少額の預金」だけでした。
子どもたちは3人おり、
- 長男「実家は俺が継ぐべき」
- 二男「俺は遠方に住んでいて、実家を活かせない」
- 三女「実家は売って、お金で分けたほうがいい」
といった意見が全く一致せず、
「親がもっと早く、ちゃんと決めておいてくれれば」という悔やみと、
「親に相談しておけば……」という後ろめたさが入り混じった状態でした。
結局、遺言がなかったため、
- 家族間で何回も話し合い
- 精神的にすり減り、兄弟関係がグラつく
という結果を招きました。
財産が少ない家でも、遺言が価値になるとき
「うちは財産が少ない」という家でも、
遺言が大きな役割を果たすのは、以下の3点です。
・「誰が実家を継ぐか」を前もって決める
遺言に、
- 「実家は長男が相続する」
- 「実家は二男三女に売る」
- 「実家は売却して、介護した子どもに少し多く渡す」
といった方針を、親の意志として明文化することで、
- 「親がこう決めた」という事実がなくなる
- 兄弟の言い争いが減る
という効果があります。
・「介護した子への配慮」を具体的に書く
遺言に、
- 「介護をしてくれた子どもには、預金の◯◯%を優遇する」
- 「見舞い金や支援のつもりで、こうする」
といった配慮を、事前に決めておくことで、
- 感情的な不満が事前に緩和される
- 「ちゃんと見てくれていた」という安心感が残る
というメリットがあります。
・「売却」や「現金化」ルールを遺言に書く
遺言に、
- 「実家は売却して、兄弟均等に分ける」
- 「売却した資金は○○に使う」
といった方針を書いておくと、
「売ったほうがいい」「売らずに残すほうがいい」という議論が、
事前に、ある程度整理されます。
「財産が少ない」家でも遺言が必要な、たった一つの理由
「相続は、財産を分けるための制度ではなく、
家族の関係を傷つけないための仕組み」である。
財産が少なくても、
その財産が「親の思い出」や「家族の象徴」になっていることが、
家族の心を大きく動かします。
そのため、
たとえ財産が少なくても、
- 「この家は誰が継ぐか」
- 「介療した子は、どう扱うか」
- 「売却 vs 保持」
といったポイントを、
親自身が意志として持ち、遺言にしっかり書くことが、
家族の争いを減らすための一番の近道です。
八咫烏行政書士事務所の遺言相談のポイント
八咫烏行政書士事務所では、
「財産が少ないからこそ、揉めやすい相続」に寄り添う形で、
遺言相談を行っています。
当相談では、
- 遺産の全体像を整理し、
- 「どこを揉みやすいポイントにしそうか」
- 親の本音(家族のこと、介護してくれた子どもへの想い)を整理し、
- それを法律的に有効な遺言の形に落とし込む
という流れで、
「財産の量」ではなく「家族の関係」を守る遺言づくりを意識しています。
「うちの場合、遺言は必要か?」を、無料相談で確認しませんか?
八咫烏行政書士事務所では、
遺言・相続に関する初回30分無料相談を実施しています。
相談の内容は、
- ご家族構成の確認
- 現在の資産(不動産・預金・保険など)のざっくり整理
- 「遺言を書くと、どんな風に変わるか」のイメージ
- 「公正証書遺言」か「自筆証書遺言」かの選択肢
などを、丁寧にご説明します。
遺言は「縁起が悪い」と思いがちですが、
「家族の関係を守るための、前向きな準備」と考えていただくと、
心理的にもとても楽になります。
事務所情報・ご予約方法
事務所名:八咫烏行政書士事務所(やたがらす行政書士事務所)
所在地:東京都江戸川区中葛西 BPRプレイス葛西7F
電話番号:03-6820-9426
ホームページ:https://yata-office.jp
- 対面相談:事務所(東京メトロ東西線「葛西」駅 徒歩圏)
- オンライン相談:Zoom・お電話にも対応
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そんなお気持ちが少しでもある方は、
どうぞお気軽に初回30分無料相談をご利用ください。
「財産が少ない家」だからこそ、遺言を書く価値があります
相続では、
財産の量よりも、人との関わり方や、親の思いが大きな争点となってきます。
「うちは財産が少ないから大丈夫」と油断しているほど、
実は家族関係が壊れるリスクは高まるのです。
ぜひ一度、
「うちの場合、遺言は必要か?」というお話だけでも、
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親の思いと、ご家族の関係を守るための遺言づくりを、
行政書士が、あなたの立場に寄り添いながらお手伝いします。


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